セファログラム

セファログラムについて

セファログラムとは、一定の規格のもとに撮影された頭部のX線写真で1931年Broadbent 、Hofrahtらによって紹介され、頭蓋顔面部の成長発育の研究に用いられました。

1948年Downsにより臨床面で症状分析における応用が始まり、現在矯正歯科の診断に必須となっております。

また咬み合わせ全体の治療の診断にも、このレントゲン写真は重要です。

セファログラムで分かること

矯正治療前の診断時、矯正治療中の状態確認、矯正治療終了後の確認など、 同じ規格で撮影したレントゲン写真があれば経時的にその変化が把握できます。

セファログラムは、X線の管球(X線発生装置でX線を作っている部分)から一定の距離に被写体をセットして規格レントゲン写真を撮ります。

セファログラムでは、「上下顎の大きさとそのズレ」、「顎の形」、「歯の傾斜角」、「口元のバランス」などについて数値化し、観察することが出来ます。

プロフィログラム

術前
術後

上の図は、術前と術後のプロフィログラムです。
プロフィログラムは、セファログラムの主要な計測点を線で結んだ多角形の図です。

術前・術後を重ね合わせた図からわかるように、セファログラムは、治療前の診断に必要なお顔のデータはもちろん、 術前・術後の重ね合わせでどのように歯が動いたか、顎骨の変化がどうだったかが比較できます。

これは、規格X線写真だからできることです。

セファログラムのデータは、矯正医の世界共通言語となっています。